支払い猶予

支払い猶予とは、売掛金の支払期限を延長する債権者の権利です。債務者と債権者が合意したときのみ成立します。当初の契約自体が当事者間によって取り決めしたものなので、売掛金の支払期限も調整できるという理屈です。しかし、ただ支払い猶予を与えるだけではいつまで経っても支払われないかもしれません。そこで、支払い猶予を与えるときのポイントを見てみましょう。

まずは、未払いがある事実と支払い期日、支払い方法をまとめた債務弁済契約書を作成します。同時に、債務者が滞納処分を受けたり破産や会社更生等の申し立てがあったりしたときは、ただちに強制執行できる旨を記載することが大切です。これによって、債務者に債務不履行が生じても売掛金回収を強制執行できます。

また、支払い猶予を与える代わりに担保を設定するのも有効な手段です。たとえば、不動産や自動車を担保にしたり連帯保証人をつけたりして、支払い猶予を過ぎた場合の対策をすることもよいでしょう。

本来、売掛金は最初に定めたスケジュールで支払うべきです。しかし、現実には支払いが間に合わないケースも少なくありません。このようなとき、適切な支払い猶予を設定して確実に売掛金回収をしてみてください。